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福万長者(ふくまんちょうじゃ)

詳細情報

番号 1972 種別 伝説

  大分類 中分類 小分類 番号
日本伝説名彙 坂・峠・山の部 屋敷・城跡(屋・田・村・森・畑・原) - -
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AT分類 -

執筆者名 黒沢せいこ 編者名 はたはた編集部
書名・誌名 横手盆地のむかしっこ
書名(全集名等) - 巻・号 -
発行所 はたはた編集部
発行年月日 平成14年4月20日 発行年(西暦) 2002年
所蔵先 秋田県立図書館
開始頁 75 終了頁 77
文体 方言
冒頭文 むが~し、昔 あったけど。
結末文 とっぴんぱらりのぷう。

あらすじ  昔、岩手の方で雨が降らず農作物が育たず困っていた。村の長老が、出羽の国の平鹿郡山内の黒沼にお参りすると雨が降ると言い、村で一番賢い竜之介という若者に黒沼に行かせることにした。途中赤沼という所に立ち寄った竜之介は、沼の中から現れた綺麗な娘に、黒沼の妹に手紙を届けてくれ、と頼まれ引き受ける。しばらく行くと、追いはぎに襲われ、ふとした拍子に頼まれた手紙をガケ下に落としてしまった。拾いに行くと、六部の男が手紙を読んでいる。取りかえそうとすると六部はこの手紙にお前を殺すように書かれている、と告げ手紙には沼に鎮めて殺すように、と書かれていた。六部に相談した竜之介は手紙を、手紙を届けた男と力を合わせて黒沼を守って下さい、というように書き直してもらった。黒沼に着いた竜之介は黒沼に向かって雨乞いをし、餅を供えた後、赤沼の女に教わったとおり手を鳴らすと、沼から美しい娘が出て来た。手紙を渡すと娘は竜之介を家に招き料理をご馳走してくれた。すぐ帰るつもりだったが、雨も降り出し娘、お藤の美しさに惹かれた竜之介、お藤も竜之介のたくましさに惹かれ、二人して黒沼を守っていくことにした。土地を切り開き、田畑を造り、沼の辺に神社も建てた。ある晩、沼の中から米が出てきたので田に蒔くとそれは見事な米がなった。それから、萱峠を越え横手から、黒森峠越えて六郷・仙北から、白木峠・笹峠越えて南部からも米を買いに来るので二人は福が万とあるので福万長者、と言われ黒沼の辺りを福万と呼ぶようになった。
追記 -
その他 -

地域(原文に書かれている地域名) -
地域(現地名) 橫手市
史跡等 -

音声データ - 音声収録年月日 - 音声収録年(西暦) -
話者名 - 話者情報 -

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