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十二川原と鹿角鎌の由来(じゅうにがわらとかづのがまのゆらい)

詳細情報

番号 4397 種別 伝説

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日本伝説名彙 坂・峠・山の部 屋敷・城跡(屋・田・村・森・畑・原) - -
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AT分類 -

執筆者名 - 編者名 -
書名・誌名 花輪町誌編纂資料
書名(全集名等) - 巻・号 2
発行所 花輪町誌編纂資料調査委員会
発行年月日 昭和50年10月30日 発行年(西暦) 1975年
所蔵先 秋田県立図書館
開始頁 83 終了頁 85
文体 方言
冒頭文 昔昔、岩手のある長者の家で旦那と奥方の間に一人娘をもうけて、何不自由のない暮らしをしていた。
結末文 今は鍛冶屋の数も減り、鎌も重宝されることがなくなってしまった。

あらすじ 昔、岩手の長者の家に一人娘がいたが、母親が亡くなり、後妻が来ると後妻はその娘につらく当たるようになった。そこで父親は娘に乳母と二人の若い男をつけて、家から出した。娘たちは花輪の町に着き、悦五郎鍛冶の家に拾われて台所仕事などをして暮らした。あるとき娘と乳母が花見のために女森に行くと、後妻の追っ手12人に殺されてしまう。それを知った悦五郎鍛冶の家の若い男2人は12人を殺し、死骸を川原にさらした。その川原を十二川原という。また、娘と乳母の霊を三倉山に祀った。今でも三倉山は鍛冶屋の神様と言われている。
追記 再話者 関久

(昭和21年頃、市内花軒田の奈良菊次郎さんのおばあさんから聞いた話)

(註)花輪南部家から市内八幡平石鳥谷の豪家渡部家へ入った康民さんの事と思われる。康民さんは奇行の多い人だったが愛酒家で乗馬に巧みであったと伝えられている。
その他 再話者 高瀬吉五郎

地域(原文に書かれている地域名) 三倉山
地域(現地名) 鹿角市
史跡等 -

音声データ - 音声収録年月日 - 音声収録年(西暦) -
話者名 - 話者情報 -

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